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思った以上に入江は自分を見てるんだと分かって三津は顔を赤くして俯いた。
「今からかわれると指切るんで黙ってて。」
「切ったらまた舐めちゃる。」
「もぉ!思い出させんとってよ!!」
顔を真っ赤にして目を釣り上げる三津をけたけた笑った。
三津は後で絶対仕返ししてやると心に誓った。もれなく仕返しする文の精神が植え付けられている。
出来上がった夕餉を目の前で美味しそうに食べる入江を三津は温かい気持ちで見ていた。
京で暮らしてた時と同じように本当に幸せそうな顔をしている。https://www.easycorp.com.hk/blog/profit-tax-return-in-hong-kong/
『ホンマに九一さんと夫婦になればこんな日が続きそう。』
でも本当に変わらずこのままで居てくれるのだろうか。全く変わらないなんてあり得ない。
桂と自分は変わってしまった。その変化に耐えきれなかった結果が今だろう。
「三津?食べとる時ぐらい難しい事考えんでいい。」
入江の言葉にはっと我に返った。入江は笑って眉間を人差し指でとんとんと叩いている。自分の眉間にシワが寄ってると気付いて慌てて眉間を手で隠した。
「ごめんなさい。食べたらお湯沸かしますね。ゆっくり浸かってください。」
入江は何を考えてるか分かっていそうだから特に何も釈明はしなかった。入江の方も何も聞かず,一緒に入ろうと悪戯っ子のように笑っている。
「一緒に浸かるには狭いですよ?九一さんの膝に座っていいん?」
入江はぽかんと口を開けて持っていた箸を落とした。多分想像したんだろうなぁと思いながら三津は味噌汁を啜った。
「私が悪かった……。お願いやから心臓に悪い事言わんで……。」
「ふふっじゃあお湯沸かしときますねー。」
三津は仕返し成功だとにんまり笑って膳を下げて風呂場に向かった。
入江が湯浴みに行ってる間に片付けをして自分の寝床を整えた。
「兄上,九一さんが来てくれました。一緒に居てとても楽しいです。」
布団の上に正座をして久坂の位牌に話しかけた。
「あの時九一さんを生かしてくれて本当にありがとうございます。」
もしあの時入江が生きて帰って来なければ,一人で阿弥陀寺を訪ねるなんて出来なかった。そうすれば桂とはすれ違いのまま会う事はなく,ただ待ち続ける日々を送っていたかもしれない。
待ち続ける間に新選組に捕まった可能性だってある。そう思えば今は桂を忘れる為に苦しいけれどはっきりと関係を終わらせられて良かったんだと思える。
あのまま待ち続けていたら忘れる事も次へ進む事も出来なかったに違いない。
それこそ会えもしない存在に縛られ続けたままだった。「兄上,私はこうなる運命だったんですよね?」
私を見かねた兄の導きなのかもしれないと三津は思う事にした。そう思う方が気が楽だ。
「三津ー?」
自分を探す声に三津はすぐに戸を開けてこっちだと入江を呼んだ。
「ここ三津が使っとるんか。やけぇ私が客間なんやね。」
そう言えば挨拶しとらんかったと三津の横に座って二人に手を合わせた。
「ねぇ三津。布団持ってくるけぇここで寝ていい?隣りがいい。」
三津は本当に京の生活を再現だと笑って快諾した。そう言ってもらえる自信のあった入江もにんまり笑う。
「そしたら湯浴みしておいで。その間に運んどくけぇ。」
入江は三津を風呂場に行かせて最初は二人で寝る用に敷かれていた布団を運んだ。それから三津と同じように布団に座り込んで久坂の位牌に話しかけた。
「玄瑞聞いたか?三津とあの人の事。先生,私は大事な人の為に幸せな結末にしてやりたい。でもどうしたらいいか全然分からんほっちゃ。」
文の言う通り政馬鹿は色恋には能無しだと自嘲した。女心は永遠に理解できる気がしない。